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年会費無料クレジットカードの仕組み

最近は入会金・年会費無料のクレジットカードというモノもたくさんあります。 無料だけあってイメージとして、特典やサービスも期待できないだろうと感じるのはごく自然なことだと思います。

しかし、付帯保険などの内容にさほど重点を置かず、ショッピングに於いての割引きサービスやロードサービスなどを優遇されるなど、 普段の生活に密着した部分で少しでも得をしようと考えれば、コストは0なので管理さえきちんと出来るのであれば入っておいて損はしないと思います。

また先程、付帯保険などの内容にさほど重点を置かずといいましたが、 中には年会費無料のカードでも凄く充実した内容の保険がはじめから自動付帯されているモノがあるのは事実です。

なぜ年会費無料で発行されているのか?

では、なぜそのように入会金や年会費が無料であったり、 凄く充実した内容のクレジットカードが発行されているのか?という疑問については、 クレジットカードの仕組みを理解すれば、納得できます。

クレジットカード会社が得ている基本的な収益源というのは、下記の4つから成り立っています。

・カード加入者からの入会金や年会費
・カード加盟店からの手数料
・分割払い・リボ払いでのカード利用時の金利手数料
・キャッシング利用時の金利手数料

※加盟店手数料とは、カード利用者がカード加盟店で商品を購入したりサービス利用時、 その代金の数%を加盟店がカード会社に支払う手数料のことです。

上記収益源のうち入会金や年会費を徴収できなくても、何はともあれ先ずはカードを保有してもらい、 カードを利用してもらえれば、そこから年会費以外の収益源から利益が発生するからです。

クレジットカード業界自体の背景事情

逆説的にいうと、カードを利用してもらう・もらわないの問題以前にカードを保有してもらわない限り、 年会費以外のメインとなる収益源が生まれてこないからです。

また現在、日本におけるクレジットカードの発行枚数は約2億5千万枚にものぼっており、 成人の国民で一人当たり3〜4枚保有している割合になっているという、 いわば頭打ち状態であるクレジットカード業界自体の背景事情もあると思われます。

年会費無料のクレジットカードといえども、発行するカード媒体自体のコストや発行における諸々の事務手数料などが発生します。

それらを負担してまでも年会費無料のクレジットカードを発行しているのは、以上のような理由があるからです。